基礎知識

ChatGPTのプロンプトを作成する4つのコツと活用例を解説

ChatGPTを利用している人の中には、回答をイメージに近づけるためのプロンプト作成のコツを知りたいという方もいると思います。

当記事では、ChatGPTのプロンプトのコツを4つに分けて解説します。プロンプト作成のコツを使ってChatGPTにプロンプトを入力する例も紹介するので、ChatGPTのプロンプト作成について調査している方は、参考にしてみてください。

ChatGPTのプロンプトのコツは4種類

ChatGPTのプロンプトのコツは4種類あります。ChatGPTのプロンプトとは、ユーザーがChatGPTから回答を得るための指令文です。よりイメージに合った回答を得るためには、AIが認識しやすいように意識してプロンプトを作成することが大切です。

【ChatGPTのプロンプトを作成するコツ】

  1. 期待するアクションを簡潔に書く
  2. 条件を指定する
  3. #を使い構造的に書く
  4. できるだけ具体的な例を示す

プロンプトのコツは、「以下の文章を要約してください」といったように「期待するアクション」をシンプルに書くことです。また、文章の見出しに「#‘ハッシュマーク」をつける事や例を挙げる事も効果的です。プロンプトを入力する際は、これらのコツを試してみましょう。

なお、ChatGPTを開発したOpen AI社は、公式サイトの記事(リンク先英語)でOpen AI API を使用した迅速なエンジニアリングのベストプラクティスを公開しています。Open AI APIを使用せずにChatGPTを利用する際も活用できるため参考にしてみてください。

ただし、同社は「タスクにより最適なプロンプトは異なる」と補足しています。プロンプトに絶対の正解はないので、さまざまな形式のプロンプトを試してみましょう。

期待するアクションを簡潔に書く

プロンプトの1文目は、ChatGPTに期待するアクションを簡潔に書くことです。ChatGPTへ依頼する際、冒頭で「要約して下さい」「キャッチコピーを作成して下さい」などのアクションを示すと、AIの構造上、ChatGPTが何をすればよいか判断しやすくなります。

【期待するアクションを簡潔に書くコツ】

  • できるだけシンプルに
  • 1文で完結するのが望ましい
  •  目的語を入れて依頼する

たとえば、ChatGPTに英文の資料を日本語で要約してほしい場合は、「英文の資料を送るので、日本語で要約して下さい」と入力します。また、ZOOM研修の企画をして欲しい場合であれば、「ZOOM研修のアイデア出しをして下さい」と入力できます。

ChatGPTは自然言語処理によって、長文の文章やあいまいな表現を理解することができるようになっています。しかし、複数の意味にとれる単語は意図した内容と違う意味で認識される場合があります。そのため、「ひらがなを多用する」「目的語がない」といった分かりづらい日本語を避けるようにしましょう。

詳細を説明する

プロンプト作成のコツの2つ目は、ChatGPTに依頼したいタスク(仕事)の詳細を説明することです。タスクの詳細を説明すると、ChatGPTは1行目に入力した指令文を具体的に把握できます。

【プロンプト作成時に詳細を説明する例】
項目  例
(目的)
ChatGPTに対し、なぜ依頼するのか、ゴールは何なのかを説明する
目的は、ZOOMの会議の文字起こし機能とChatGPTを連携できるか知ることです。
(立場)
依頼主であるユーザーの立場、または、ChatGPTになってほしい立場について説明する
私はZOOMの会議中に議事録を作成する必要があるため、効率的な方法を調べています。
(制約)

ChatGPTが作業する際、守って欲しい内容を条件として提示する

費用はできるだけ無料または格安ででき、操作方法も簡単なことが望ましいです。
(出力形式)

ChatGPTにどの形式で文章を作成して欲しいか、明確にする。(テキスト(文章)や表、Excel、CSVなど)

なお、本依頼は要点を箇条書きにして提出してください。

たとえば、「海外旅行の記事を書いてください」というプロンプトの場合、以下のように条件を詳細に伝えます。

-(目的)海外旅行好きな日本人向けの記事
-(立場)月間10万PVを誇る海外旅行オウンドメディアに掲載する記事のライターとして
-(制約)年末年始のハワイ旅行の現地最新情報を約1000文字で
-(出力形式)3~5行の段落が複数あるテキスト形式。段落ごとに見出しもつけて欲しい

なお、ChatGPTの出力形式は、無料プランのChatGPT3.5の場合、基本的にテキストで出力されます。画像やファイルなどの生成を行いたい場合は、ChatGPTの有料プランの利用を検討してみましょう。

ハッシュマーク「#」を使い構造的に書く

プロンプトは日本語の文章のみでも作成できますが、#(ハッシュマーク)を使って構造化すると、よりChatGPTが理解しやすいとされています。

【ハッシュマーク#を使用したプロンプト例】
#指令文
最新のハワイの事情を含んだ海外旅行の記事を{#目的}を満たす内容で書いて{#出力形式}で出力してください。
なお、記事を作成する際は{#制約条件}を守ってください。
#目的
海外旅行が好きな日本の読者に満足してもらうため。
#制約条件
コロナと円安という言葉を1回以上入れ、500文字程度でお願いします。
#補足
画像を2~3点入れたいので、どのような画像が適当か、意見もお願いします。
#出力
テキスト形式

また、長文の見直しや要約を依頼する際は”””(トリプルクォート)で文章を囲うことで、依頼の範囲を明確にすることができます。

【”””(トリプルクォート)を活用したプロンプト例】
以下の文章を最も重要な点を1~2文で要約してください。

文章: “””
{現在、AIを搭載したさまざまなツールが開発されており、その中にはバナー作成ができるツールもあります。バナー作成ツールでは、ユーザーは画面上で選択肢を選んだり文字入力したりするだけで、AIがデザインやキャッチコピーの作成、キーワードの選定までしてくれます。

一方、生成AIは新規で画像やキャッチコピーを作成するのが得意です。日本語で欲しい画像の情報を入力するだけで、ユーザーは写真や画像素材サイトでバナー用素材を探す時間が必要なくなります。また、キャッチコピーについてもAIは複数の提案をしてくれます。}
“””

ChatGPTへ複数の条件を指定したい場合は、プロンプトに#を活用することで、条件を指定しやすくなります。また、”””を使うと引用文の範囲が明確になります。必要に応じ、#と”””を使ってプロンプトを入力してみましょう。

なお、ChatGPTに1回に入力できるのは4,096トークンまでとなっています。トークン数は文字数とは異なるため、日本語に直すと約2000文字程度です。長文の依頼などを行ないたい場合は、利用できるトークン数が増える有料プランの利用を検討してみてください。

できるだけ具体的に例を示す

ChatGPTのプロンプトを作成する際は、できるだけ具体的な文章を意識し、例を示すようにします。作成したプロンプトに例があると、ChatGPTはユーザーが求める回答を具体的にイメージしやすくなるため、ChatGPTからの回答精度が高まります。

【プロンプトの具体的な表現と例】
コツ
「長め」「短め」といった人の主観により変わる言葉は使わない 設備投資に関する日本の課題について、以下の文章と同程度の文字数で要約してください。
数字を使う  3行以内で書いてください
使って欲しい言葉があれば、指示に入れる 「設備投資」「補助金」という言葉を使ってください
例を作成できる場合は、できるだけ例を入れる 例)
ものづくり補助金は設備投資を主に支援する、国の補助金です。年に4回公募され、多くの中小企業者や個人事業主が応募申請しています。

たとえば、ChatGPTが作成する文章の文字数を指定する場合、「長めでお願いします」と書いても、ChatGPTはどの程度の文章が必要になるのか理解できません。

この場合は、「2000文字程度で」と具体的な数値を入れるか、「以下の文章と同程度の文字数で」と見本の文章を挿入してみると良いでしょう。

あいまいな言葉で作成したプロンプトを作成した場合、意図した内容と異なる指示として理解される場合があります。プロンプトを作成しなおしても思うような文章を作成してくれないと感じる場合は、具体的な表現を使用できているか確認してみてください。

ChatGPTの返信内容が希望と異なる場合に補足するコツ

ChatGPTの返信内容が希望と違う場合は、生成された回答に対してさらに補足するプロンプトを作成してみましょう。ChatGPTが生成した回答に対して、さらに指示を送ることで求める回答に近づいていく場合があるからです。

たとえば、「靴屋で過去に売れた商品の分析をして下さい」というプロンプトに対し、ChatGPTが「スニーカーが最も売れました」という回答をしたとします。その回答をもっと深掘りしたい場合は、以下のように補足のプロンプトを作成します。

【補足のプロンプトの例】
ありがとうございます。追加で以下の分析もお願いします。
-スニーカーは2023年全体で何個、いくら売れたのか
-スニーカーが売れたメーカーのベスト3は
-売れたスニーカーのサイズ、在庫が余ったスニーカーのサイズは
-スニーカーは何月の何週目に最も売れたのか、2番目と3番目は

ただし、ChatGPTは複数回のやりとりを行っていると、古いものから順番に内容を忘れていく場合があります。これにはトークン数が関係しているため、防ぐことは難しいです。

やりとりを複数回繰り返していく中で、生成される回答にズレを感じた場合は、最初に送ったプロンプトを送りなおす、これまでの内容を要約して依頼しなおすなどの対策を行ってみましょう。

なお、ChatGPTはセッション(やりとりを行うトークルーム)ごとに内容を保持するため、セッションをまたいでやりとりができないことも留意しておきましょう。

まとめ

ChatGPTに搭載されたAIは自然言語処理でプロンプトを理解します。そのため、プロンプトのコツは、AIが理解しやすいように「シンプルに」「構造的に」入力することです。また、できるだけプロンプトに具体例を添えると、ChatGPTからの回答の精度は高まります。

「#指令文」「#目的・ゴール」のように、文章の見出しとして「#‘ハッシュマーク」をつける事も有効です。また、プロンプトで文章を引用する際は、文章の前後に”””(トリプルクォート)をつけると引用の範囲が明確になります。

なお、ChatGPTは決められたトークン数までしか内容を理解できません。プロンプトを作成する際や、やりとりを繰り返す場合は、ChatGPTが把握できるトークン数が決まっていることを念頭においておきましょう。

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